平成27年度 畷生会脳神経外科病院 病院指標

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
脳神経外科では、脳梗塞の患者様が最も多くなっています。当院は病院名に脳神経外科を掲げているとおり、臨床経験豊富な5名の専門医により、救急医療から入院治療まで科学的データにもとづいた標準医療を提供しています。2番目に多い脊柱管狭窄症は、平成25年1月より脊椎脊髄科を設立し、脊椎や脊髄の異常を的確に診断し、外科的な手術を含めた適切な治療を提供しています。

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
整形外科では、大腿骨近位部骨折の症例が最も多くなっています。当院は、救急を主体とした病院ということで、外傷が多く、特に高齢者の骨折治療が多いのが特徴です。3番目に多い前腕の骨折ですが、当科の常勤医師4名中2名が日本手外科学会に所属、2008年より手外科基幹研修施設に認定されているため上肢症例の紹介が多いのも影響していると考えます。

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
平成２７年度の内科（一般内科）の入院件数では社会の高齢化を反映して、誤嚥性肺炎が最も多い疾患となり、これに次いで多かったのはやはり高齢者に多いといわれる肺炎、急性気管支炎など（以後肺炎）となりました。年間の症例数では肺炎45例に比して、誤嚥性肺炎133例と誤嚥性肺炎が肺炎の約3倍と他院に比較して多い傾向がみられました。これは当科が高齢者の受け入れが多いことと、当院全体として脳神経外科関連の患者様が多いことが原因と考えられます。
そのことから誤嚥性肺炎の症例は他疾患に比べ、平均年齢が高く84.7歳となりました（肺炎の平均例はでは69.4歳：この数字も高いですが）。平均在院日数も多い傾向で（44.1日）、これは高齢でＡＤＬの低下し、嚥下機能も悪く、さらに糖尿病、高血圧、脳血管疾患などの合併症も併発していることが多いためと思われます。特に嚥下機能の低下症例多く、誤嚥性肺炎自体の理療のみならず、理学療法や嚥下機能訓練、栄養療法など組み合わせ、疾患の早期回復、早期退院できるよう更なる努力をしていきたいと思っています。

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
循環器内科では、心臓カテーテル治療のための入院と狭心症などに対する治療前、治療後の心臓カテーテル検査のための入院が全体の7割を占めています。

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
外科は、胆嚢の腹腔鏡下摘出術の症例が最も多くなっています。その他には、肛門外科領域、胃癌、大腸癌、肝・胆・膵癌などの消化器癌に対する手術や最新の分子標的薬を含む抗がん剤治療、胃、大腸、胆道の良性疾患に対する治療を行っています。

Ⅰ定義及び表の説明
①全国平均在院日数は、平成27年度の厚生労働省の「DPC導入の影響評価に関する調査」の集計結果の全国平均在院日数を掲載しています。
②リハビリテーション科は、診断群分類での請求対象外のため掲載対象外としています。
Ⅱ解説
当院では、泌尿器科全般、特に前立腺肥大症の内視鏡手術、男性不妊症手術なども積極的に行っています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
脊椎脊髄科の手術が最も多くなっています。平成25年から脊椎脊髄科を開設して、脊椎や脊髄の異常を的確に診断し、外科的な手術を含めた適切な治療を提供します。脳神経外科は、慢性硬膜下血腫穿洗浄術が最も多く、その次が、脳動脈頚部クリッピング術が40件、頭蓋内腫瘍摘出術　27件、頭蓋内微小血管減圧術が24件となっています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
整形外科では、大腿骨骨折の観血手術が最も多く、その内の殆どが高齢者の大腿骨近位部骨折です。骨折部が不安定な場合は、体動の度に激痛があり、苦痛を伴う場合が多くみられます。手術により骨折部を安定化することで、翌日より殆どの方は、痛みが自制内で座位がとれ、1週間程度で歩行訓練に入れます。手術創の痛みは、縫合しておりますので、不安定な骨折の痛みと比較すれば、大きな差があるようです。このことから大腿部近位部骨折は、何歳の方でも手術を検討することは十分に可能と考えており、これまでに行った最高年齢は108歳の方で、独歩で退院されました。2番目に多い前腕の骨折は、外来での手術等含めますと手外科手術を年間200件程行っており、2008年から手外科基幹研修施設に認定されていることも影響していることもあり、高齢者の橈骨遠位端骨折が多く含まれています。救急を主体とした病院であり、外傷に関する手術が多く、特に高齢者の骨折の手術が多い特徴です。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
内科(消化器内科）では、内視鏡的ポリープ切除術、消化管止血術が多くなっています。下部消化管内視鏡検査（大腸カメラ）は、肛門からビデオスコープを挿入し大腸（直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上業結腸・盲腸）と小腸の一部（回腸末端）を観察します。病変が見つかれば、組織採取し、病理検査を行います。検査施行時に切除可能なポリープが見つかった際は、その都度、内視鏡的に切除しています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
循環器科は、経皮的冠動脈ステント術が全手術の約8割を占めています。治療の対象となるのは、薬物治療では十分な症状の改善が得られない狭心症や、不安定狭心症や心筋梗塞などの早急な治療を必要とする患者さんです。その他、ペースメーカーを留置されている患者さんの、定期的なペースメーカーチェックを行う専門外来も設けています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
外科は、鼡径ヘルニアの手術が最も多くなっております。その他には、肛門外科領域、胃癌、大腸癌、肝・胆・膵癌などの消化器癌に対する手術や平成27年度の外科手術症例数は、219件で、全身麻酔は154件でした。臓器別でみると鼠径ヘルニア手術が39例、胆嚢摘出術が33例、大腸癌手術が33例（結腸癌　24例、直腸癌　9例）胃癌手術13例でした。腹腔鏡下手術も62例と年々増加傾向です。DPCの集計上、退院前に他科に転科された際等、外科で集計は行われず、上記結果になっています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
当院では、泌尿器科全般、特に前立腺肥大症の内視鏡手術、男性不妊症手術を積極的に行っています。28年4月～28年7月の泌尿器科症例数TOP3は、『男性生殖器疾患 精索静脈瘤手術等』が18件、『前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術』が5件、『膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術、及び、経尿道的手術』などが3件となっています。

Ⅰ定義及び表の説明
①退院診療科で集計しているため、必ずしも「診療科」＝「手術実施科」ではありません。
②入院中で主要な手術1つのみを症例数に集計しているため、手術の実施件数と必ずしも一致するとは限りません。
Ⅱ解説
眼科では、日帰りでの白内障手術も行っています。患者さまからの要望があれば入院手術にも対応しています。